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怖い話

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小原徳治のこと
『明治物語』より 東和 小原源三  徳治というのは私の祖父のことであるが、祖父は私がまだ生れない前に他界しているので、勿論、その顔貌もわからない。随ってこれは子供のころ父や祖母から聞いたおりおりの話に出て来たことをかすかな記憶を辿りながら書いてみるのである。  徳治は家大工を業とし、祖母は留守をしながら百姓をやってい…
2014年04月10日 11:46
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かっぱ
 昔、子供達が川で泳いでいた頃、川にかっぱがいたそうです。ですから、家の人は、子供が泳ぎに行く時、深い方に行かないように云って聞かせたそうです。かっぱは子供達のお尻を取るそうです。子供が川で死ぬと尻が抜けているのはそのためなそうです。  しかし、子供達は、水遊びに熱中して家の人から云われた事を忘れてしまい友達と深い所ま…
2014年06月09日 15:56
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消えた家の主人
 昔々、ある家の主人が暇で退屈していた時の事です。ある人から「伊勢参りに行かないか。」と云われました。その日から主人は伊勢参りに行こうか行くまいかと迷っていましたが、行くことにしました。先足身じたくをして旅にでました。伊勢参りをして帰ってくる途中できれいな女の人に出会いました。家についた翌日から床につき重い病気にかか…
2014年06月09日 16:18
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ザクゾレの沢
狄(えびす)川の奥にザクゾレの沢というのがある。昔、ここでバクチ打ちが殺されたところだと伝えられている。付近に家はないが、昔の墓が草むらの中に残っている。この沢に行くと、何か金物を洗うような物音がする。バクチ打ちの霊が、いまだにさまよっているからだといわれている。中村の佐々木要太も一度ここに足を踏み入れたことがあるが、…
2014年02月18日 16:18
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ザシキワラシの話
『老人文集 明治物語』より 小山田 菅原 一峯  この話は上小山田の中川目某家(屋号は差扣える)にあった事。  その家の人達は野良に出たあと、お婆様だけ常居に独りお針をしていると、上座敷で人が歩き廻る音がした。変に思い立って行き、ソッと襖を細目に開けて見てお婆さん吃驚して息を嚥んでしまった。其処には三尺足らずの裸の子がド…
2014年02月27日 16:11
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信楽寺怪異
 吹張丁神明の社の下より西へ行く丁を山伏小路といふ。新町の外れ稲荷へ行く追分けの堰に一本橋あり、此の堰の上を藤沢といふ。此の一本橋の所、往古は土手にて此堰の所を築き留め堤と成し、里川口村の用水にてありしが、里川口村此堤にて水不足ゆへ、豊沢川より水を揚げ今の里川口堰是なり。夫より此藤沢の土手を破り、一本橋をかけ置、右の…
2017年03月21日 11:04
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月夜に兎と遊んだ人の話
 石鳩岡にKさんと云う人がおった。月のきれいな夜、皆んなが寝静まってからきまっているかの様にいつも白兎がKさんのへやに現れた。Kさんは兎と一緒に追いつ追われつ顔をすり合わせころげまわって一晩中楽しく遊んだ。しかし、月がうすれると兎も消える様にいなくなった。それが月夜の晩、三日も続けて遊んだ時など、夜が明けるとまったく疲…
2014年06月09日 17:03
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徳兵衛さん
 石鳩岡に徳兵衛と云う人がいだったど。ある日、毒ヶ森と云う山さきのこを取りに行ったど。そして大きな木の上さ登りめくらぶどうを食ったど。そしたら「大きな蛇みたいなばけものを見た。とても恐ろしい。」と云ってらったど。その晩から熱が出てきて、うなされだりあばれたりしたので、家の人達だけでは見ていることができなくて隣近所の人…
2014年06月09日 16:40
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